2019年8月20日火曜日

おしゃれなインテリア!ハーバリウム


                                        

瓶に詰められたドライフラワーが光に当たってキラキラ、とてもおしゃれなハーバリウムが人気です。
主な素材がドライフラワーとオイルというとてもシンプルなものですが、雑貨屋さんなどで販売されているものはとても高価です。

これまでハーバリウムに適したオイルがなかなか入手できなかったのですが、最近ではオイルも入手しやすくなりました。
手芸店やホームセンターなどでもハーバリウムの専用キットも売られるようになり、より身近な存在になってきています。


ハーバリウムの語源は「植物標本集」 



今更聞けない「ハーバリウムってそもそもどういう意味?」「植物標本っていうけど、どういうこと?」そんな疑問にお答えします。

ハーバリウム「Herbarium」は「植物標本集」のこと。
植物標本を数多く所蔵している建物や研究機関のことを「ハーバリウム」ということもあります。

「動物の標本」といえば、理科の実験室にあった「ホルマリン漬け」が一般的ですが、「植物の標本」といえば、「押し花」「ドライフラワー」といった、乾燥させたものが一般的です。
この定義からすると、プリザーブドフラワーも植物標本の一つに含めることができます。

あまり一般的ではありませんが、アルコールなどの液体に入れて保存する植物の標本も昔から存在していました。


カラフルなハーバリウムはおしゃれなインテリア雑貨


雑貨屋さんや園芸店、ホームセンターなどの店頭でカラフルに彩られたおしゃれな瓶に詰められたハーバリウムがたくさん販売されていますが、このハーバリウムを「植物標本」と考えるのには無理があります。
植物の標本から飛び出して、新たに進化したインテリア雑貨と考えるのが妥当です。
「標本」という言葉は「とても長持ちできるもの」と感じられますが、実際にはハーバリウムはそれほど長期間は保存できません。

しかし、生花のアレンジメントや鉢植えなどに比べると、ハーバリウムは状態を維持するために水やりをする必要もなく、きれいなままの状態を一定期間は保てます。
現代のハーバリウムは、植物の生態がわかるように保存するためにあるのではなく、自由に着色し、植物以外のものも加えて、おしゃれなインテリアアイテムとして楽しむためにあります。


ハーバリウムはどのくらい長持ちするの? 



ハーバリウムを気温があまり変動しない冷暗所に静置しておくと、オイルの変色や染めた花材の退色を抑えることができますが、出来上がった当時の状態が維持できるのは長くて一年くらいまでです。
置き場所の日照条件や気温の変化などによって、場合によっては数週間でだめになることもあります。

ハーバリウムは、まったく変色させないで何年も保存できるほど保存効果が高いわけではありません。
入れている素材によってはだんだんと沈んでくる場合もあります。

ハーバリウムオイルによく使われるミネラルオイル・流動パラフィンそのものはとても安定性が高く、オイル単独なら全く変質させないで長期保存も可能です。
変質する原因は、中に入れたものによります。


ドライフラワーや染料が変質するから


ドライフラワーや木片など、着色していない天然素材であっても、茶色い色が徐々にしみだしてくるので、時間が経つとオイル全体が黄色みを帯びてしまいます。
カラフルに染めた染料は、光が当たり続けることによっていわゆる「退色」もしていきますし、染料がオイルに溶けだして素材そのものの色が退色し、オイルの変色にもつながります。

オイルが変質するというよりは、中の素材が変質してくるため、ハーバリウムは何年もそのままの状態が保てなくなっています。

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